広告 宅建士 東洋哲学

3 ䷧ 山水蒙

蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず、童蒙来たりて我に求む。初筮は告す。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。貞しきに利あり。

2爻が正卦主

序卦伝 物生ずれば必ず蒙なり。故にこれを受くるに蒙をもってす。蒙とは蒙(おろ)かなり。物の釋(おさな)きなり。 

 

蒙は、無知・蒙昧の意。知識に乏しく道理に暗いこと。童蒙・壮蒙・老蒙もある。疑心暗鬼で尋ねては何も答えてくれない。真剣に教えを請いたい者には大いに答えてくれる。僅かに知っていることを鼻に掛けるより、知らないことは知らないとする態度こそ、蒙昧から抜け出す早道である。

依頼心・依存心を押さえ、自主的に自分から働きかける努力が肝心。

①辺りは明け方なお暗く、目前には険しい山がそびえ、五里霧中、一寸先は闇である。

②しかし停滞は許されない。目的を遂げるまで進まねばならないが、しかし誰も進んで導いてはくれない。

③虚心に信念をもって当たる以外にない。そうすれば道は開ける。

商売では

プランが立たず、目標がつかめない。当方にはっきりしないことが多い。解決を焦ると見当違いなことになりかねない。堅実に漸進するほかない。経費が多くかかる。勝負は道迷いもあって負け。

初六 強烈なショックに見舞われる。初めが肝心。力は弱い。怒るときは怒る。組織においては刑罰が必要。良い顔をしたいのは分かるが、怒らないで理解できない相手の責任にするのは咎である。

九二 真心が通じ打開の道が開ける。大抵は無事に納まる。他を誘導する。

六三 誘惑の甘い香りに目がくらむ。色欲を起こすと失敗。女子は不貞。

六四 好転の兆しはない。孤立しやすい。意見を聞くと良い。

六五 虚飾をはぎとり謙虚に対応すれば自ずと道は開く。真心を持って先輩の意見を聞くとよい。

上九 むやみに敵は作らぬ事。同時に敵を味方にすること。そのためには人を軽々しく判断しないこと。争いが起こる。未然に防ぐため退いた方が得策。

蒙は、まったく雑草のようにしぶとく、しかも手強い。人を恨み、恐れるのも、また手軽に絶望しうかつにはしゃぐのも、多くはそこに蒙があって、それによって感情がかき乱されているからであると知っておいて損はない。だが渦中にいる時ほど、それには気づかない。

-宅建士, 東洋哲学
-,