広告 東洋哲学

11 ䷊ 地天泰

 

 

泰は、小往き大来る。吉にして亨る。

 

泰は、12月消息卦 今や我が世の春を迎えた時である。陽が内側から徐々に伸張し、陰を外へ駆逐せんとする象で、組織や集団にあっては、望ましいものが勢力を拡大し、邪な者が次第に勢いを失っていく、個人的には、長所や美点が伸張し、短所や欠点が薄れるというめでたい卦。

だが、まさに望月だが、必然的に欠けていく月でもる。永遠には続かない。

互卦は、最悪の雷沢帰妹(征けば凶)、綜卦・錯卦は天地否(行き詰まる、塞がる)になるから、常に一つ前の地沢臨だと思うべきである。得意になってはならず、泰が当たり前だと思ってはならない。

 

春 正月 地天泰 ䷊     夏 四月 乾為天 ䷀

  2月 雷天大壮 ䷡      五月 天風姤 ䷫

  3月 沢天夬 ䷪       六月 天山遯 ䷠

 

秋 七月 天地否 ䷋     冬 十月 坤為地 ䷁

  八月 風地観 ䷓       十一月 地雷復 ䷗

  九月 山地剝 ䷖       十二月 地沢臨 ䷊

 

商売では

前半に纏めるようにする。後半は不利になることが多い。取引はじっくりと煮詰めると大きな利益が入る。当方に利があるので押した方がいい。勝負は勝ちだが後半は危ない。

 

初九 仲間と共に漸進、独走すると失敗する。

九二 果断実行して良いが、周囲の事情に配慮すること。重要な任務を負う。

九三 衰運の兆しあり。要注意。手控えること。一時苦労あり。

六四 現状維持につとめ、有識者と相談する。固執はいけない。

六五 方法を検討して変えてみたら良い。続行は無理。部下に人材あり。

上六 望み事は通らない。信用を失って落城の嘆き。分散するとき。

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