広告 東洋哲学

26 ䷙ 山天大畜

大畜は、貞しきに利あり。家食せずして、吉なり。大川を渉るに利あり。

畜は集める、止めるの二つの意味がある。9 風天小畜に対応する卦。家にいないで、田畑を耕し、商売をしたりしても、それを生業とするかわりに、宮仕えするとか外で仕事をし、家を空けること。勤め人の方が吉である。要するに、内に籠もらないで外で発散する方がいいということ。ただひたすら熱心に徹底的に取り組む。ただし、ただしい道を。

序卦伝 无妄ありて然る後に蓄うべし、故にこれを受くるに大畜をもってす。

    自然営みを受けて、蓄えること。

雑掛伝 大畜は時なり。いつ出て行くのかという意味。

蓄えたもの(知識含め)を世の中に役立てようということ。それは何時なのか?

感覚的には、商売の内部留保3年~4年周期かも。
景気循環には、3~4年周期の「キチンの波」、約10年周期の「ジュグラーの波」、20~30年周期の「クズネッツの波」、約50年周期の「コンドラチェフの波」の四種類があるとされ、それぞれ、在庫投資、設備投資、建設投資、技術革新が原因とされる。

①チャンス到来

②蓄えたものを積極的に活かす時、活用すればするほど強力となる。

③外に出ること。望むものは内側より外にある。

初九 蓄えるにしても一攫千金は邪道、止めておいた方がよい。

九二 美味い話には落とし穴がある。踏み止まって進まぬ方がよい。

九三 仕上げるまでには先が長い。勝つことばかりを考えると破れる。実力ができている。実行するのみ。

六四 危険およぶ前に気がかりな問題をまず片付ける。人材を得る。

六五 無理矢理蓄めるよりは、しばらく様子を見た方がよい。ことは運ぶが、猛進してはいけない。

上九 正卦主。自然で無理がない。思いのままに道は開く。旧を守る。人材も多く、登用した方がよい。才能も認められる。

商売では

従来の取引を続けていくとよい。方法を大きく変えたりしない方がよい。利益はあがる。

焦らずに相手方へ出向いて進めて良い。少しずつ取引を進めていくとよい。小口から大口へと契約を取り付けることである。勝負は勝ち。

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