広告 東洋哲学

40 雷水解

40 ䷧ 雷水解

 解は、西南に利あり。往くところなければ、それ来り復(かえ)りて吉なり。往くところあれば、夙(はや)くして吉なり。

 

 序卦伝 39の水山褰を受けて、「物は以て難に終わるべからず、故にこれを受くるに解を以てす」

 

 1.難問解決。この好機を活かす。

 2.残っている問題はこの機会に片付ける。

 3.解決したなら、後は余計なことをしない。

 

解を得たときは、行きがかりや禍根を速やかに断ち切って進むこと。

 

爻辞六三 「負い且つ乗り 寇(あだ)の至るを致す 貞しくとも吝(りん)なり」

荷物を背負った小人(つまらない人)が馬車に乗り、不釣り合いな格好をしていると盗賊に付け狙われることになる。つまり、器量、ポジションに合うものがないのに執着心ばかり強ければ、自ら困難を招くことになるということ。問題を残した無理な解散の仕方は悔いを残すことになるので注意したい。

 

彖に曰く、解は、険にしてもって動く。動きて険より免るるは解なり。解は西南に利ろしとは、往きて衆を得るなり。それ来り復って吉なりとは、すなわち中を得ればなり。往くところあり、夙くするときは吉なりとは、往きて功あるなり。天地解けて雷雨作り、雷雨作って百果草木みな甲(坼)す。解の時、大いなる哉。

象に曰く、雷雨作るは解なり。君子もって過を赦し罪を宥む。

 

商売では、

うまくいかなかったことが打開する。逆に順調に進んでいた契約等は解消される恐れもある。速やかに手を打った方がよい。小さいことは捨てても妥結した方がよい。進めて吉であるが、文章や手形などには注意すること。勝負は勝ち。

 

初六 自己を過信しすぎると失敗する。行動は早いほうが良い。中間に障害ある。悪党

九二 災いは防ぐことができる。信任があって幸せを得る。中道を得ている。

六三 無理して格好を付けているので、調和することができない。悪党 たいしたことないのに威張る。

九四 つまらないものにいつまでも関わっていると、それだけ損である。主人公。悪党たちと縁を切れば二爻の友がやってきて助けてくれる。

六五 上に負けそうだが、はっきりした方が良い。よい友を得る。

上六 障害を取り除くことができる。幸せの兆しが見える。目上につまらない人がいるから、関わらない方が良い。悪党 変じたら火水未済になるので、ここから始まりだよ。

 

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