未済は亨る。子狐汔(ほと)んど済(わた)る。其の尾濡らす。利することなし。
川をほとんど渡っているが、尾っぽだけはまだ出ていないで濡らしている、そのままの意味。この卦は水火既済とセットで見ないとだめ。
①99里を持って道半ばとする。
②胸突き八丁、ここが我慢のしどころ。
③後一息、乗り切れるだけの力は備えている。
初六 できる範囲を超えてまで手を出すべきではない。
九二 最善の対処は自制である。自重するなら吉。
六三 一番の難所である。臆病なくらいの慎重さが肝要で、今は進むべきではない。
九四 三年たてば大抵のことは済わる。いよいよ効果が表れる。
六五 見当もつかなかった展開にようやく明かりが見えてきた。終わりは吉。
上九 朝のこない夜はない。得意冷然。失意泰然。吉。